きゃらの郷の仲間を紹介します
きゃらの郷にはベトナムから日本語を学び、日本の介護専門学校を経て就職したスタッフが二人います。
(写真左から チャン、ヴ)
昨年4月より介護の仕事を始めて1年になる二人に話しを聞いてみました!
Question1
まずは1年間、お疲れ様です。日本語を学び、日本の介護専門学校を卒業して働いてみて、仕事には慣れましたか?
【チャン】初めはとても大変でしたが、先輩方に助けてもらい少しずつ慣れてきました。利用者さんの笑顔を見ると、やりがいを感じて仕事ができています。
【ヴ】徐々に仕事に慣れてきましたが、言葉がまだ上手でないため、時々、仕事で困る事があります。
Question2
日本での暮らしはいかがですか?異国の地で仕事、生活はストレスもあると思いますがストレス発散方法は?
【チャン】休日には友達と出かけたり、日本の文化を楽しんだりしています。ベトナム料理を作って、食べることもリラックスになります。
【ヴ】日本の暮らしは便利で安全です。異国の地での仕事や生活はやはりストレスがあります。特に言葉の壁、文化の違い…。ストレス発散方法は、母国の家族や友人と連絡を取る、趣味や好きな事を楽しむ、スポーツで体を動かして、釣りに行って食事をしたりして楽しんでいます。
Question3
介護職のやりがいを教えて下さい
【チャン】利用者さんから「おねえちゃん、ありがとう」と言われると、頑張ってよかったと思います。また、日々の小さな成長を実感できるのもうれしいです。
【ヴ】介護はマニュアル通りに行かない事が多く、利用者ごとに最適な介護が求められます。個々のニーズに合わせてケアができた時、やりがいを感じることができます。
Question4
日本で福祉・介護の仕事がしたいと思っている外国の方へアドバイスはありますか?
【チャン】日本語の勉強はとても大切です。そして、介護の仕事は大変ですがとてもやりがいのある仕事なのでぜひ挑戦してみてください。
【ヴ】日本の介護、文化を理解する、日本の介護は「利用者の尊厳を守る事」が大切です。チームワークも大切です。
Question5
今後の仕事の目標を教えて下さい
【チャン】もっと日本語を上達させて、利用者さんと会話を楽しめるようになりたいです。
【ヴ】よい介護職員になるために努力をしています。さらに帰国するまえに自分の計画を実現するために貯金したいと考えています。
<課長補佐 吉村から>
介護の担い手不足が叫ばれる2025問題。当施設も数年前から介護職員の応募が激減しました。そんな中、3年前、介護福祉士養成校の先生から「アルバイトがしたい」という留学生を紹介されました。自費留学で来日し日本語学校から介護の専門学校へ進学したベトナム人のヴです。
最初は緊張と恥ずかしさから、言葉数も少なく介護技術も不安な様子でした。迎え入れる日本人スタッフも緊張していました。
私たちは彼の成長が未来に繋がると信じて指導してきました。
彼の努力と頑張り、日本人スタッフの優しさで成長していった彼は、日本人学生でも合格が難しいとされる「介護福祉士国家資格試験」に見事合格したのです。
そして就職先を自由に選べる彼が、当施設での就職を決めてくれました。そのときの感動を今も忘れてはいません。
更に彼は同級生のチャンを紹介してくれたのです。その際のエピソードを紹介します。就職先を探していた彼女が彼に「そこはどんな施設ですか?」と聞き、「いい施設です」と答えたと。それで彼女が施設見学に来た後に、就職先として決めてくれました。
昨年の4月から当施設ではベトナム人スタッフ2名が活躍中です。言葉の壁は少しあるかも知れませんが、日本語での会話は可能です。
2人の笑顔は、入所している皆さまの癒しと安心に繋がっています。
福祉の現場では人材不足問題が深刻化しています。どこの施設でも同じ課題を抱え、外国人スタッフを雇用している施設も多いです。言葉・文化・習慣の違いもあって悪戦苦闘しながらも、皆さん強い志をもって働いています。
皆さまも 「シンチャオ(こんにちわ)!」や、「コーレン(がんばって)!」、「カモン(ありがとう)!」と声を掛けてあげてください。
どうぞよろしくお願いいたします。